日本人留学生のための就活情報ノート

海外の大学へ留学中の日本人学生に向けて、日本で就職活動を行う際の情報を載せています。もちろん日本国内の大学に通う就活生も役に立つ内容です。

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就職活動は本当に「巨大なモンスター」なのだろうか?

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《何から手を付けて良いのかわからない》

《何かわからないけど、とにかく不安だ》

 

就職活動をそのように思う学生は少なくありません。

その漠然とした不安から、就活を大きな壁と思う学生もいるでしょう。

 

でも本当に就活は、そんな正体不明な「巨大なモンスター」なのでしょうか?

 

今日はそんな巨大なモンスターである就活を「因数分解」し、その姿を暴きたいと思います。

 

 

就活の「因数分解」が必要な理由

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そもそも「不安」という感情はどこから来るのでしょう。

 

それはやるべきことが漠然として「わからない」からなんです。

 

では不安を解消するためにはどうすればいいでしょうか?

その漠然とした「わからない」を、具体的なステップに落とし込んで目に見えるように【棚卸し】してあげれば良いんです。

 

そこで今回は就活を「棚卸し」=「因数分解」して、漠然とした「わからない」の正体を暴いて行きたいと思います。

 

そもそも就活の目的な何のため?

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就活を因数分解する前に、まず就活の目的を考えましょう!

 

みんなやっているから?

親に言われたから?

当たり前だから?

 

就活を初めて意識するタイミングは色々あると思いますが、就活の本来の目的を忘れてはいけません。

 

就活の目的は、企業に就職することではありません。

 

就職活動を通し、自身のキャリアを模索することです。

 

企業に就職することは、その第一歩目でしかありません。

 

そのために必要なことを、6つ挙げたいと思います。

  1. 自分の好きなこと・やりたいこと・なりたい姿を描く
  2. 自分のできること・性格を理解する
  3. 世の中にどのような仕事があるのかを知る
  4. 世の中のビジネスの流れを知る
  5. 世の中にどのような会社があるのかを知る
  6. その会社でどのような働き方をできるのか知る

 

「1」と「2」は、自己分析とも言います。

「3」と「4」は、業界・職種研究とも言います。

「5」と「6」は、企業研究とも言います。

 

 

就活は、この6点の基本さえ抑えてしまえば、あとは履歴書やエントリーシートの書き方を整理し、面接で緊張しないようにするだけなんです。

 

就活といえば、

をイメージするかもしれませんが、その前のこれらの工程をしっかりしていれば問題は少ないのです。

 

しかも、これは大変な作業でも何でもない。

 

自分に向き合うことと、調べることと、会社説明会に足を運べば全て解決するのです。

 

巨大モンスターの正体を暴く

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では具体的に、就活の正体を暴いていきましょう。

自己分析

「自己分析」と書くと小難しい印象ですが、その実は2つだけです。

  • 自分の好きなこと・やりたいこと・なりたい姿を描く
  • 自分のできること・性格を理解する

特段難しいことではありません。

心を落ち着け、自分自身と向き合い、時には友人に聞きながら、自分というものの理解を深めていくだけです。

 

ここで注意していただきたいのは「なぜ?」を繰り返し、深層にある自分自身を見つけることです。

 

例えば「旅行を好き」という人がいるとします。

しかしそこで終わるのではなく、なぜ好きなのかを考えます。

 

そうすると、人によって全く違う理由が見えてくるのです。

  • 旅行を通して自分の見たものを、誰かに伝えたい
  • 旅行をスムーズに進めるために計画を練りプランを考えるのが楽しい
  • 知らない地域の美味しいものや隠れスポットを発掘するのが面白い

 

ここま理解を深めると、自分の興味の方向性を今まで以上に広げることができます。

 

「旅行が好き」だから「旅行業界」とざっくり考えていただけだったものが

 

  • 旅行を通して自分の見たものを、誰かに伝えたい

なら「伝える」観点から、メディア・出版業界はどうなのか。

 

  • 旅行をスムーズに進めるために計画を練りプランを考えるのが楽しい

なら、「プランニング」観点から旅行・観光業界や、企画・マーケッターという職種はどうか。

 

  • 知らない地域の美味しいものや隠れスポットを発掘するのが面白い

 なら、「発掘する」観点から、メーカーのバイヤーはどうか。

 

などなど視野を広げることができます。

 

就活において、学生が見えている「社会」はほんの一部分でしかありません。

そのため、自分の興味関心をフックに、視野を広げる必要があるのです。

 

業界・職種研究

視野を広げるためには、自己分析だけではなく、「社会」を知っていなくてはいけません。

 

そのための【業界・職種研究】です。

  • 世の中にどのような仕事があるのかを知る
  • 世の中のビジネスの流れを知る

 

先ほどの例を見てみましょう。

  • 「発掘する」観点から、メーカーのバイヤーはどうか

これには1つ重要なことが隠されています。

 

それは、メーカーという業界のイメージが沸かなければ、バイヤーという職種の内容を知らなければ、この考えを思いつくことすらできません。

 

まずは全体的に薄く広くどのような業界が社会にはあるのか知ること、そしてその業界のビジネスの流れ(プレイヤーや職種ごとの役割)を知ることが大切です。

 

企業研究

自分の興味がある業界や職種を絞れたら、次は実際にどのような会社があるのかを知る「企業研究」のフェーズに入っていきます

  • 世の中にどのような会社があるのかを知る
  • その会社でどのような働き方をできるのか知る

 

会社は、

  • ホームページや四季報などで記載されている情報を知る
  • 会社説明会で実際の状況を知る

の2つのフェーズに分かれています。

 

この過程で行きたい企業を絞り、

  • 企業が自分に合うか
  • 自分が思い描くキャリアを送れそうか

企業で働くイメージをより鮮明に描くのです。

 

 

就活は決して巨大なモンスターではない

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ここまで就活を「因数分解」して見てきました。

少しは就活が何かということが明確になってきましたか?

 

就活というのは決して正体不明の「巨大なモンスター」ではありません。

 

「就活」という言葉の表面だけに惑わされてはいけません。

 

自分の将来を考え、社会でやりたいことを模索し、それに合った会社を探す。

 

就職活動は本来そのようなものなのです。

 

 

もう一度繰り返します。

就活は決して巨大なモンスターではありません。

 

自分と向き合って自分を知って、

世の中にはたくさんの企業があることを知って、

自身のキャリアの第一歩を描けるように、頑張ってください。