就活マナー紹介サイトの危険な罠【「お辞儀の角度/ノックの回数」そんな小さなことに惑わされないで】
日本における就職活動の情報が得づらい、海外に留学している日本人の就活生。
頑張って就活マナーについて調べている最中、
「お辞儀の角度は30°」「ノックの回数は4回」
これらは基本ですから絶対守ってくださいね~!!
なんて就活マナーを紹介するサイト、目にしたことがありませんか?
就活においてこれらのマナーは大事(だいじ)であることに違いありませんが、小事(しょうじ)です。
それはなぜか。では、何を大事にすればよいのか。
今回はそんなテーマを一緒に見ていきましょう。
学生と社会人が考える「就活マナー」の違い
お辞儀の角度やノックの回数が小さなことである理由
「ドアノックの回数は何回だったっけ?」
「お辞儀の角度、30°に気をつけなきゃ」
そんなことを考えながら面接に望むと緊張してしまいますよね。
就活で一番良くないことは、面接で緊張してしまうことです。
たとえどんなに自己分析が上手くできていようが、たとえどんなに業界を調べて来ていようが、たとえどんなにその会社に入ろうと思っていようが、
緊張して頭が真っ白になった瞬間、面接は上手くいきません。
面接で大切なことは「いつもの自分でいること」です。
面接は無理に自分を取り繕う必要はなく(それを言えるのも自己分析や業界分析、企業分析をしっかりやっている人であることが前提ですが…)、また必要以上に自分を良く見せようとする必要はありません。
そのため、ノックやお辞儀などのマナーに意識を取られ、それが心理面での負担になってしまったら、普段どおりだったら通ったはずの面接も通らなくなってしまいます。
そして社会人は、実際お辞儀の角度やノックの回数なんか気にしていません。気にしていないは言い過ぎですね、頭の硬い人は気にしているかもしれませんが、そんな会社に入ってもつまらないと思います。
就活生が気にするべきマナーとは一体何か
しかし、就活生と社会人がそれぞれ思う「マナー」に違いがあることも事実です。
特に大学生が知らないんじゃないかと思う社会人のマナーが以下のものになります。
- 時間に遅れない、また早く行きすぎない
- コートは会社の受付まで(できればビルに入るまで)に脱いでおく
- 面接の控室ではスマートフォンをいじらない、飲食をしない
- 受付では「時間・面接に来た旨・大学名と氏名」を伝える
- エレベーターの中で私語はしない
- 会社の近くで会社の面接内容について話さない(駅・電車含む)
これは今後別の記事でまとめる予定ですので、そちらを参考にしてください。
就活において大切なことはその「本質」を理解すること
このサイトでは「就活=ES・面接では無い」ということを常々お伝えしております。
就活というのは、自分が長い社会人人生どのようなキャリアを歩むか模索する第一歩で、内定に向けて必要なことは、ESや面接までの準備です。
- 自分の好きなこと・やりたいことを知る
- 自分自身について知る
- 自分で目標を決めて頑張ったり、辛いことを乗り越えるために頑張ったりする
- どのような業界があり、なぜ興味があるのかを考える
- 会社について調べ、行きたい会社を見つけ、行きたい理由を言葉にする
これさえできていれば、
準備期間で気づいた自分という人間、会社に行きたい理由というのを伝える。
これが面接なのです。
お辞儀の角度やノックの回数などそのような細かい情報に惑わされないでください。惑わされているということは、まだ「就活の本質」を理解できていない証拠でもあります。
そのような本質とかけ離れた情報に惑わされず、「就活の本質」を理解し、就職活動に励んでいただきたいと思います。