日本人留学生のための就活情報ノート

海外の大学へ留学中の日本人学生に向けて、日本で就職活動を行う際の情報を載せています。もちろん日本国内の大学に通う就活生も役に立つ内容です。

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面接官は一番の味方?就活で忘れてはいけない「大切な事実」

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以前、私は働いてい小さなベンチャー企業で、事業部長として新卒採用立ち上げのプロジェクトメンバーになったことがあります。

 

ここでの経験から、今日は少し視点を変え、面接官の思いについて掘り下げてお話したいと思います。

 

企業側の採用へのスタンスも伝えられればと思いますので、ぜひご活用ください!

 

 

新卒採用を立ち上げ、実際に採用を行うまで

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「この会社を大きくするために、ゼロからここの企業文化を育んだ人材を育てよう」

 

それまで中途採用を行い、社内の体制も一段落した頃、社長のこの一声で新卒採用プロジェクトが始まりました。

 

人事・財務の担当を中心に予算が決まり、採用人数も決まり。

 

いよいよ社長・取締役・人事・事業部長(私)の4人でプロジェクトがスタートしました。

 

会社のビジョンから求める人物像の作成

企業には会社としてどのようにあるべきか・どのような姿で見られたいかという、「ビジョン」クレド(行動理念)」と呼ばれるものがあります。

 

まずプロジェクトでは、

ビジョンを達成するために、どのような人材を採用するべきか

という「求める人物像」の組み立てからスタートしました。

 

「求める人物像」とは、例えばこんな感じです。

  • 物事を自分ごととして捉え、主体性を持って取り組める人物
  • 何事にもチャレンジでき成長意欲の高い人物
  • 責任感を持ち、最後までやり遂げられる人物

求める人物像を具体的な行動などに言語化する

「求める人物像」ができた次は、この項目のさらなるブレイクダウンです。

 

例えばこの項目を

  • 物事を自分ごととして捉え、主体性を持って取り組める人物

より具体的な行動に落とし込むと、

  • 人に言われるのではなく自分で問題点を探した
  • 他人のせいにせず、自分の問題として物事を捉えた
  • 自分なりの考えを持って物事に取り組んだ

といった感じになります。

 

これらの落とし込みをそれぞれ行い、次はそれを判断するための面接シートを作成します。

 

面接用のチェックシートを作る

面接シートは、これらの項目を引き出すための質問を想定して作成します。

 

それぞれの項目を聞くために、

  • 大学で頑張ったことは何?
  • 苦労してやり遂げた経験は?
  • 問題が発生した時どのように対処する?

などなど、それぞれいくつかの質問を想定します。

 

もちろん面接中に、別の話題からそれらの内容を感じ取れれば、それはそれでOKです。

 

 

面接から、次に通すか否かの判断をするまで

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作成した面接シートを元に、それぞれの項目に対し学生はどうか、具体的な話を書き込みながら点数を付けます。

 

そして、何とか学生の良さを引き出そうと、質問を変えながら会社が求める人物像との接点を探します。

 

色々と質問するのには、このような意図があるのです。

 

 

面談終了後、面接官は客観的な点数を元に、こんな感じの報告をします。

 

  • この学生は実際にエピソードを掘り下げてもダメだった
  • この学生は全体的な点数は低いが、これこれエピソードがあり、次で判断してほしい
  • この学生は点数は高いが、マナーがダメなので次回要確認で
  • この学生は点数も実際の話も良く、ぜひ次も通してほしい

 

つまり、面接官が学生を合格させた時点では、もう学生の味方になり、上司や人事にこの学生の良さを簡単にプレゼンしているのです。

 

そのため、自分が通した学生が次の面接で、

「●●さん、あまり面接の内容良くなかったよ」と言われても、

 

「これこれの面は良いので、ぜひもう一度お願いできないでしょうか!」

なんて、つい上司にお願いしてしまうものなのです。

 

面接官は学生を理解する最良のパートナーだ

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そのため、面接官を敵だと捉えてガチガチに緊張しないでほしい。

 

面接官も、学生を通すために必死に考え、質問しているのです。

 

そして、面接を通過した際、一番の味方になってくれるのがその面接官なのです。

 

 

なぜ面接官はそうまで頑張って、学生を選別するのであろうかというと、

 

実は、就活で忘れてはいけない「大切な事実」があります。

 

それは企業は面接を通し、一緒に働ける仲間を探しているという事実です。

 

 

だから、

ミスマッチのないように、企業が求める人材を明確化する。

ミスマッチのないように、その人の本質を知ろうとする。

 

就活において、この事実を決して忘れてはいけません。