日本人留学生のための就活情報ノート

海外の大学へ留学中の日本人学生に向けて、日本で就職活動を行う際の情報を載せています。もちろん日本国内の大学に通う就活生も役に立つ内容です。

MENU

「海外留学は就職に有利?不利?」の答えはこれだ!【就活の本質】

f:id:tai89:20181013192318j:plain

「海外留学 就職」Googleで検索してみると、「海外留学 就職 有利」「海外留学 就職 不利」の予測変換が出てきます。

 

では一体、海外留学は就職活動にどのような影響を与えるのでしょうか。

 

今日はこの回答を考えつつ就活の本質に迫っていきましょう!

  

 

「有利」か「不利」かは毎日の過ごし方が決める

f:id:tai89:20181013203610j:plain

 

まず最初に「海外留学は就職に有利か不利か」の私なりの答えを言ってしまえば

 

「なぜ留学をして、どう留学生活を過ごしたかによって決まる」です。

 

なぜなら、就職活動、特にエントリーシートや面接のフェーズでは、

 

「何をやったか」という【結果の大小】ではなく

「なぜそれをしたか、どうやって頑張ったか」という【思考】【過程】が問われるからです。 

 

なぜ結果よりも思考や経過が大事なのか

f:id:tai89:20181013204948j:plain

思考や経過の重要性を知るために、極端な例を挙げてみます。

 

あなたは面接官です。3名の学生が「大学で頑張ったこと」を話している姿を想像してください。

 

---1人目---

『私は学生時代、陸上を頑張って県大会で優勝しました』

 

---2人目---

『私は学生時代、陸上を頑張りました。陸上は小学生の頃からずっと好きで続けていましたが、大学では県大会入賞を目標に更に努力を重ねました。毎日サボらずに練習に出て、基礎練習を積み重ねました。その結果、県大会で5位に入賞し、当初の目標を達成することができました』

 

---3人目---

『私は学生時代、陸上を頑張りました。私は高校時代まであまり人とコミュニケーションを取るのが上手でなく、部活動にも参加したことがありませんでした。しかし高校の卒業式で、クラスメイトが部活動の後輩と一緒に記念撮影をしている様子を見て、ふと後悔をしたんです。もっと自分から動いて、青春するべきだったのではないかと。その時、大学に入ったら部活をやろう、自分もあんな青春を送ろうと決めました。

 しかし実際大学に入ってみると、大学は高校以上に自由で尻込みしてしまい、半年間部活に入ることができませんでした。でも、このまま大学生活を終えたくないと思い、意を決して部活に入りました。コミュニケーションが上手くないのですぐには馴染めず、途中で辞めたくなったこともありましたが、自分で決めた目標を胸に、まずは皆に認めてもらおうと、毎日欠かさず練習に出て個人練習も行い、がむしゃらに頑張りました。その結果、最後の地区大会では何か優秀な成績を収めることはできなかったものの、心から信頼できる仲間を見つけることができ、高校の頃決心した青春を送ることができました』

 

いかがでしたか?

 

これは本当に極端な例です。

それぞれ文章の長さも違うのでフェアではありませんが、それぞれどのような印象を持ちましたか?

 

「人となり」があなたの良さを引き出す

f:id:tai89:20181013205937j:plain

これほど極端ではないにしろ、実は【結果】ばかりにこだわる自己PRはたくさんあるんです。

 

●私はサークル長をしていました

●私はバイトリーダーをしていました

●私は1年間留学をしていました   etc...

 

 

先ほどの例を見てみて、1人目より2人目、2人目より3人目に「その人らしさ」を感じ、その学生の「人となり」をイメージできませんでしたか?

 

《それだと自分をアピールできていないんじゃないか?》

 

いえいえ、大丈夫です。

企業はそもそも、あなたという人間を知りたいと思っているのです。

 

企業はあなたの思考パターンと行動パターンを知りたい

f:id:tai89:20181013211041j:plain

ほとんどの企業は、「新卒生=即戦力」として見ていません。

仕事はできなくて当然だと思っています。なぜなら新卒生は、社会に入ったことがないのですから。

 

そのため企業は、

ほとんど全ての学生をフラットにゼロスタートからこう見ます。

 

●Aさんは、3年後、10までできるだろう

●Bさんは大学時代にこう頑張ってきたから、30まで伸びるだろう

●Cさんはこういう時に努力できるから、50まで行くだろう

 

その予測を立てるためにエントリーシートや面接で、

●これまで何を思いその選択をして(思考パターン)

●どういう時にどういう感情を抱き、どういう思いの時に頑張るのだろう(行動パターン)

 

ということを、「学生時代に頑張ってきたこと」や「自己PR」の中から読み取ろうとするのです。

 

そのため、【結果の大小】よりも【思考】と【過程】が就職活動においては重視されるのです。

 

就活の本質とは本気で自分自身と向き合うこと

f:id:tai89:20181013213923j:plain

そのため「海外留学は就職に有利か不利か」の答えは、

●なぜ留学をしようと思ったのか

●その目標達成に向けてどう頑張ったのか

●その中から何を学べたのか

を、どれだけ本気で考え、どれだけ本気の留学生活を送り、そしてどれだけ留学生活を楽しむことができたかに懸かっています。

 

そもそも就活とは、自身のキャリアをどう描くか、どういう社会人生活を送るか考えるための第一歩です。

特に終身雇用制度が崩れ、一生安泰だと言われていた大手企業ですら経営が危なくなる、先行き不安定な今だからこそ、生涯のキャリアプランを早いうちから描き始めるべきだと考えています。

 

まずは自分自身と本気で向き合い、自分を理解し、自分を認める。

 

本当の就活は、そこから始まるのではないかと思います。