日本人留学生のための就活情報ノート

海外の大学へ留学中の日本人学生に向けて、日本で就職活動を行う際の情報を載せています。もちろん日本国内の大学に通う就活生も役に立つ内容です。

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【中国国際輸入博】主要なニュースから読み解く日中バイリンガル人材にオススメする業界と企業

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11月5日から続いた第1回・中国国際輸入博覧会(CIIE 2018)も、11月10日で閉会を迎えました。

 

この展示会は中国国内に自社の製品やサービスを輸出したい各国の企業が、中国国内のバイヤー向けに商品を展示するものです。

日中バイリンガル人材将来的に中国という巨大なマーケットでビジネスを行いたい就活生にとって、この展示会に出展している日系企業を知ることは、今後の就活における業界選びや企業選びに充分活かすことができるでしょう

 

これまでの『中国国際輸入博』関連記事はこちらから↓↓

①日中バイリンガル人材がこの展示会に注目すべき理由

kaigaisyukatsu.hateblo.jp

 

②個人的に気になった5社を調べてみた記事

kaigaisyukatsu.hateblo.jp

 

日本からは約470社が出展している今回の「中国国際輸入博」。その中でも今回はニュースなどで注目された業界や日系企業をピックアップしてみました。

 

 

「食品関連」は相変わらず強い

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食品・農産物は日本が誇る輸出産業

テレビなどで中国人観光客が日本のお菓子を爆買いしている様子を見たことある人もいると思いますが、相変わらず日本の食品というのは、品質が高く美味しいため、中国の消費者から人気です。

 

今回の展示会でも、日本の食品・農産物ブースは人気だったようです。

中国国際輸入博 人気集める日本の食品 - 新華社通信 | This kiji is

 

●こちらの記事で紹介されている2社

湯浅醤油有限会社湯浅醤油有限会社|世界一の醤油をつくりたい

株式会社ちぼりチボンクッキーの名品 ちぼりチボン

 

コメ卸大手の「神明」は大型契約を締結

もちろん中小のメーカーも技術力という面では確かなものを持っていますが、卸売(=商社)であるほど、日中バイリンガル人材が生きるフィールドが用意されているのではないでしょうか。

 

今回はコメの卸売り国内トップ『神明』の大型案件締結が、大きくニュースに取り上げられておりました。

 

コメ卸大手の神明が8日、中国企業と日本産米5000万元(8億2千万円)分の輸出で合意する

日本中小企業の成約額26億円 中国輸入博 :日本経済新聞

 

海外にも拠点を持っている企業です。

会社情報や採用情報は下記のホームページから飛べます。

 

●コーポレートサイト

https://www.akafuji.co.jp/

 

●新卒採用サイト

新卒採用情報 | 株式会社神明(公式サイト)

株式会社神明の新卒採用・企業情報|リクナビ2019(19卒の採用情報)

 

 

「エンターテイメント」の進出は近年のトレンド

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数年前まで日本のエンターテイメント(映画やアニメ、テレビ番組)と中国は相性が良くありませんでした。

中国の動画サイトで違法にアップデートされたデータが通報で消されては再びアップデートされ、日本の企業と中国の企業でのいたちごっこが続いていました。

 

しかし近年、特に映画やアニメの分野で日中企業間の協業が進み、共同でコンテンツを作成するなど、「エンターテイメント」は近年のトレンドになっております

 

その中で『フジテレビ』では、中国でのコンテンツ配信に向けこの展示会に出展をしているようです。

フジテレビの中国市場への参入は1990年代から始まり、『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』といった往年の名作から、今年の『万引き家族』まで、数々の作品を中国で大ヒットさせています。近年は中国の大手動画サイトと業務提携をするなど、中日韓で多くのコンテンツを制作する流れとなっています。

<中国輸入博>輸入の「W杯」で良質な「文化のシュート」を=フジテレビ_中国国際放送局

 

「医療・製薬」は今後のトレンドに

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世界中から大手医療・製薬会社が出展をした今回の展示会

CRI(中国国際放送局)の日本語サイトによると、今回の展示会には国際的な医療・製薬各社が中国国際輸入博に出展しているようです。

 

医療・製薬分野からは世界的企業であるロシュ(スイス)をはじめ、アストラゼネカ(英)ジョンソン・エンド・ジョンソン(米)サノフィ(仏)バイエル(独)フィリップス(オランダ)メドトロニック(アイルランドノボ ノルディスク ファーマ(デンマークなど100社以上が出展し、中国のバイヤーに向けて先進医療機器や科学技術製品を紹介しています。

<中国輸入博>世界トップの医療・製薬企業が名を連ねる_中国国際放送局

 

以前の記事でも、医療・製薬分野は今後中国において伸びる分野であるとお伝えしております。

 

なぜなら、2017年末の段階で中国の高齢者人口(60歳以上)はすでに2.4億人を突破2049年には5億人を突破する「超高齢大国」になることが予想されています

すでに世界的な「超高齢社会」である日本は、今培っている経験と技術力を5億人という巨大なマーケットに持っていくことができるのではないかと思っているからです。

 

日本からも注目の企業が多数出展

日本からも医療機器・医薬保健分野には44社が出展しています

 

以前の記事でお伝えした富士フイルムも含め、次のような大手企業が出展しております。

 

 

また、こちらも前回注目した『ヘルスケアシステムズ』など、多くの中小企業も出展しております。

 

就活生はニュースを見よう!ニュースの中に業界・会社のヒントがある

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これまで中国国際輸入博に関連するニュースから、日中バイリンガル人材にオススメする業界や企業を紹介してきました。

 

就活生に「ニュースを見よう!」と言っても漠然としすぎてどうすれば良いのかわからなかったと思いますが、今回ご紹介した内容で、少しはやるべきことがわかったのではないでしょうか?

 

今回ご紹介した業界や企業は、これから更に伸び行く中国市場でビジネスチャンスを掴もうとしている企業です。

日中バイリンガルの就活生にとっては、これまで留学経験等で培った経験を活かせるフィールドが用意されている可能性があります。

 

皆さんの「やりたいこと」を考えていく上で、これらの業界や企業も参考に入れていただけると更に視野が広がるのではないでしょうか?

ぜひ今回の記事を参考にしていただけましたら嬉しく思います!

このブログについてと自己紹介

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はじめまして、tai89と申します。

 

『日本人留学生の就職活動』ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

このブログは「海外の大学で勉強中の日本人留学生に向け、日本で就職するためのアドバイスを更新しております。

 

しかし留学生に向けた内容のみならず、日本の大学生も含み就活生全般的に言える内容を更新しておりますので、全ての就活生に通ずる話も多くございます

 

 

このブログでは「就活の本質」を更新しています

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就職活動において非常に大切なことは「就職活動とは何か」を捉えることだと個人的に考えております。

 

人間は初めて経験することや先が見えないことに不安を覚えます。

そのためなんとなく漠然としている「就職活動」がどんな姿をしているのかしっかりと見つめること、それが就職活動を成功させる秘訣です。

 

まず読んでほしい記事↓↓

kaigaisyukatsu.hateblo.jp

 

自分の長いキャリアの第一歩となるのが就活で、それはすなわち、自分が長い社会人生活でやりたいことを探し、思い描いた人生を送るための第一歩になるのです。

 

特に現在の日本は長年に渡る終身雇用制度が崩れ、経団連による新卒採用画一化が終わりを告げ、グローバル化の進む今日においてまさに就活の「変革期」とも言える時代に突入しております。

そのような中で、フリーランスノマドワーカーという「多様な生き方」が実現できるようになり、一般企業でも給与の低下もあり「お金を稼ぐために精一杯働く」という働き方から、「好きなことをして生きて行く」という働き方にシフトしているのです。

 

就職活動というのは、決して難しいことではありません。

 

自分がやりたいことを考え、自分自身と向き合い、世の中にはどのようなビジネスがあるのかを知り、どのような会社があるのかを知る。

それが就職活動の全容であり、自己PRや志望理由を上手く書くこと、面接練習をすることが就活のメインではありません。

 

その「就活の本質」を捉え、これらの「本当の就活」を実現するためのヒントをこのブログでは更新したいと思っております。

 

私自身も海外大学を出て日本で就職をしました

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私の中学生まで、海外とは全く無縁の学生でした。

 

中学生の頃に海外帰りの同い年の人と出会い、初めて海外を身近に感じ、グローバルな世界に興味を覚え、国際科目も学べる公立高校に進み、その後海外の大学に進学をし卒業しました。

卒業後は、主にこのブログを見ていただいている皆さんと同じよう、日本で就職をしようと考えておりましたが、やはり海外大学生が就職活動をするというのは容易ではありませんでした。

 

当時、就活の全体像も掴めないまま「何となく」流れでやってしまい、それは今でも非常に後悔していることです。

 

そのことを少し書いている記事↓↓

kaigaisyukatsu.hateblo.jp

 

上記の記事でも記載しておりますが、この思いがこのブログを立ち上げるに至った原動力になりました。

 

日本の企業で新卒採用立ち上げや面接官を経験

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新卒で入った会社を経て、知り合いが立ち上げたできたてホヤホヤのベンチャー企業に企業初の社員として入社しました。

 

その会社では最終的に事業部長をやらせていただき部下も10人以上持ちましたが、その過程で新卒採用立ち上げのプロジェクトメンバーとなったり、面接官を担当させていただきました。

 

その時のお話はこちらの記事から↓↓

kaigaisyukatsu.hateblo.jp

 

小さいベンチャー企業ではありましたがたくさんの学生の方にご応募いただき、面接官として年間約200人近くと面接をさせていただきました

 

私が面接する前にエージェント会社の事前面接・人事担当者の面接があり基本的に選別はしていたのですが、基本的に多くの学生と触れたいという思いからあまり絞りすぎず、私のところで選別を行い、良い学生でしたら次の役員面接へとステップが進めるという役割を担っておりました。

 

就活生にたくさん接し、就活生と向き合う機会が多くなったがこの時期です。

 

面接は1対1の個人面接。面接時間も45分と、当時仕事も忙しい中で大変な思いをしました。

しかしその反面、たくさんの輝いている学生と出会い背中を押してあげたい学生と出会いもっとこうすればいいのになという学生と出会ってきました

 

海外の大学で日本人留学生の就職支援を行う

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そのような思いを持ち、海外の大学で働くことになりました。

 

海外の大学に進学する日本人学生は、それだけでやる気に満ち溢れています。

しかしその情熱をどのような方向に持っていけばいいのか、言うなれば勢いが先行している中どう地に足を着け、未来を描けるかというところに少しばかり危うさを感じます。

 

またこの仕事を通じ、日本人留学生が海外で日本の就活状況を知ることの難しさを改めて感じました。

 

就活というのは「自分で掴みにいかなくてはいけない」ものです。それに違いは無いのですが、この間までに高校生だった学生には、どうしても就活における最初の取っ掛かりとなる情報を得るのが難しいのではないかと思います。

 

就活というものを調べたいと思っている日本人留学生就活情報における最初の取っ掛かりとなる情報の間に立ってそのギャップを埋めようと思い、開設したのがこのブログです。

 

大学での仕事や個人としての就活コンサルの仕事の中で気づいたことなども一緒に更新していく予定です。ぜひ、少しでも皆さんの参考になれば嬉しく思います。

日常ちょっとした選択が自分の未来を変える【1.01と0.99の法則から】

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こんばんは。

 

本日は「選択」についてお話させていただきたいと思います。

自己分析に通ずることでありますし、ちょっと大袈裟なことを言うと、就活の本質・人生の基礎となる部分でもあるとも思います。

 

ぜひ、今後の参考にしてください。

 

 

1.01と0.99の法則とは何か

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楽天三木谷社長が執筆した本に、この法則が記載されています。

 

簡単に説明すると「1.00」を『基準』とした時に、

毎日「1.01」倍努力することを1年続けると、

   1.01^365=37.783....

になり、

一方毎日少しサボって「0.99」倍の力しか出さない1年を送ると、

   0.99^365=0.025....

になってしまうというお話です。

 

37倍自分がパワーアップするの?

0.025倍の自分に実力ダウンしてしまうの?

 

という数字のお話というよりか、この話で三木谷氏が言いたいことは、毎日をどう過ごすかが1年後に大きな差になって表れるということです。

 

選択というのが今の自分に続いていると気づいた体験

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さて、ちょっとお話を変えて個人的な話をします。

 

私は海外の大学に進学し、その時のご縁で今も海外で仕事をさせていただいているのですが、よくよく振り返ってみますとこの道を選ぶに至ったターニングポイントは小学生の頃の出来事、中学生の頃の出来事、高校生の頃の出来事の3箇所しかなかったと考えています。

 

■ターニングポイント1つ目

小学生の時、地元のサッカーチームに入った事。

今思うとこの選択が無ければ今は無かったと言えます。

 

■ターニングポイント2つ目

中学生の頃、そのサッカーチームのOB大会に声を掛けられ遊びに行き、チームメイトが助っ人として連れてきたアメリカ帰りの同い年に会った事

彼に会った事で、自分が今まで見ていた「世界」が小さく、自分の知らない場所に大きな世界があることに気が付きました。

それにより「グローバル」という言葉に魅力を感じ、その彼が目指していた国際科がありグローバル教育に力を入れている高校に入学することに決めました。

 

■ターニングポイント3つ目

その高校でホストファミリー(たった1泊だけ)の募集があり、それに名乗り上げたこと。

そこでずっと海外で過ごしてきた全く文化の違う「外国人」と初めて会いました。

また後日国の事業で海外研修の募集があったのですが、ホストファミリー受け入れの学生が優先となり、その研修で初めて海外に行き、現地の高校生と交流しニュースなどで聞いている様子と実際の自分で見たものが大きく違うことに興味が湧き、さらにこの国を自分の目で見たいと思うようになりました。

その結果が、海外大学に進学するという選択になったのです。

 

ふと今までの自分を振り返った際に、自分というのは過去の自分からの地続きで、過去にやったことや決断したことが繋がって今の自分があるのだと気づいたのです。

 

人生とは地続きであり、これこそが自己分析だった

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このことに気づいたのは、私が社会人1年目になった時でした。

 

今思えばもっと早く気づくべきだったと思いました。

なぜなら今みたいなこと、自分がこれまで何を思って過ごしてきたのか、自分を知り自分と向き合うのが就職活動だからです。

 

後悔はしていませんが、もっと本質を捉え就活をするべきだったという思いは、今のこの仕事をしようと思うキッカケでもありました。

 

就活は身一つで台風に飛び込むような、懐中電灯なしで夜のトンネルに入るようなそういうものじゃないんです。

 

「今日の自分」というのは「今までの自分」が積み重なったもの。

だからこれまでの自分と向き合えば、自分のやりたいことや実現したいこと、夢といったものも見えてくるのです。

 

日常にはちょっとした選択がたくさん隠れている

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先ほどの私の個人的な体験談に話を戻します。

  • 例えばあの時サッカーチームに入らなかったら
  • 例えばあの時OB大会に行かなかったら
  • 例えばあの時ホストファミリー募集に名乗りあげなかったら

こうなっていたら自分はどんな人生を歩んでたでしょうか。

 

ここで大事なのは、

  • よくわからなかったけどサッカーチームに入る
  • 面倒だったけどOB大会に行く
  • 親を説得してホストファミリーとして学生を受け入る

という《選択をした》ということなのです

 

実は私たちの目の前には「選択」が日常的に転がっています。

 

  • 友達にイベントに一緒に行こうと声を掛けられた
  • 社会人から気になる情報がすごく引っ掛かって気になった
  • 学校に行かなきゃいけないんだけどすごく眠い
  • 家に帰って頑張らなきゃいけないけど疲れた

 

こうやって日々たくさん転がっている選択肢をどう選ぶかで、最初に紹介した1.01の毎日を過ごした1年後の自分になるのか、0.99の毎日を過ごした1年後の自分になるのかということが決まってしまいます。

 

自分を変えるのに特別なことをする必要は無いのです。

 

常に目の前に「選択」があることを意識し、「頑張る」という選択をするだけ。

それを1年間続けられれば人として大きく成長することができます。

 

ただ頑張らないとダメ!と言っている訳ではありません。

「頑張らない」ことも自分の選択です。それは悪くありません。

しかし、自分の選択に責任を負うことができるのは自分だけです(親族くらいは一緒に責任を負ってくれるかもしれませんが)。

 

常に選択が横たわっていることを意識すること。

まずは皆さん、ここから始めましょう。