「就活は何をやればいいのですか?」と先輩に聞いてしまう残念就活生が就活を頑張るための方法
先日、就活が決まった卒業間近の学生からこのような相談を受けました。
「就活が決まったのはいいが、後輩から『就活は何をすればいいか?』と自分で調べればわかるようなことまで聞かれて、自分の時間を潰してまで調べて教えてあげるので疲れる」
残念ながら、この先輩に「就活は何をすればいいでしょうか」と聞いている後輩は、間違いなく就職活動が上手くいかないことでしょう。
今回はそんな残念な学生に見られるポイントと、そのような学生が就活を行うための心構えをお伝えしたいと思います。
ぜひ就活生の皆さんは、心当たりが無いか自分自身に問うてみてください。
「私は就活をしたことないから、就活を終えた先輩に聞こう」
まず1点目は、このような考えを持つ学生です。
自分は就活をしたことないから、誰かに聞いてみよう。
この考えはとても危ういです。
このブログでも何度もお伝えしている通り、就活というのは「これ」と言った正しい答えがある訳ではありません。就活は、自分なりの答えを見つけるためにすることです。
そのため、誰かに聞けば誰かが答えてくれる、という悪い癖が付いている学生は要注意です。
では、そのような学生はどうすればいいでしょうか。
まず就活とは何なのか、それを知って不安を取り除くことから始めましょう。
この記事、もしくは「就活の本質」カテゴリの記事を良く読んでください。
「先輩に聞けば先輩は何でも教えてくれる」
もう一つ目は、先輩に無償のフォローを期待してしまう学生です。
ここでのポイントは「先輩だから何でもしてくれる」ということです。
自分と相手の関係を客観視し、それでも人間的に信頼関係で結ばれている先輩は別です。でも、表面的な仲の良さで「先輩」という肩書だから頼ってしまうという学生は注意が必要です。
内定をもらっている先輩は、もう半分社会人のようなものです。
社会人は、人間関係の構築であると同時に、構築するために整理をする時であります。
もしあなたが、先輩にとって「特段今後仲良くしたい」という学生で無い限り、もう半分社会人である先輩にとってあなたはどうでも良い人間です。
そこでも優しい先輩は色々後輩のために助けてくれるかもしれませんが、
そこまでの信頼関係を築けなかった学生は「斬り捨て御免」になってしまいます。
相手に無償の助けを要求し続けていなかったでしょうか?
自分自身を見直す良い機会でもあります。
この点に心当たりのある学生は、まず先輩とは誰でも助けてくれるものではない一人の人間であることを自覚しましょう。
その上で、誠意を持ってお願いをするようにしましょう。
大切なのは「自分で悩み、頑張ってみる」こと
これまで紹介した2つのポイントに心当たりは無いでしょうか。
就活において大切なことは、悩み、自分で頑張ってみることです。
自分で調べてみて、調べ尽くして、わからないことは先輩に聞いてみましょう。
先輩方にとっても、ちゃんと調べてから質問をしてくる学生かどうかの判断はつきます。
「どうすればいいのですか?」と『答え』を聞くのではなく、先輩にはあくまで『体験談』を聞くようにしましょう。
- 興味のある業界が無いのですが、先輩はどう自分の興味を絞っていきましたか?
- 留学していると一般のスケジュールで就活できませんが、先輩はどのようなスケジュールで就活をしていましたか?
- 留学で帰国できない場合、企業とどのように面接日程の調整をお願いしていましたか?
人間というのは不思議なもので、
何も考えず答えを丸投げされているとわかるとムカつくものです。
その反面、自分の体験談を聞かれると喜んで話してしまうものです。
このような質問であれば、先輩も喜んで自分の経験談を話してくれるのではないでしょうか。
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そんなことを考えながら面接に望むと緊張してしまいますよね。
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面接で大切なことは「いつもの自分でいること」です。
面接は無理に自分を取り繕う必要はなく(それを言えるのも自己分析や業界分析、企業分析をしっかりやっている人であることが前提ですが…)、また必要以上に自分を良く見せようとする必要はありません。
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就活生が気にするべきマナーとは一体何か
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- 受付では「時間・面接に来た旨・大学名と氏名」を伝える
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これは今後別の記事でまとめる予定ですので、そちらを参考にしてください。
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このサイトでは「就活=ES・面接では無い」ということを常々お伝えしております。
就活というのは、自分が長い社会人人生どのようなキャリアを歩むか模索する第一歩で、内定に向けて必要なことは、ESや面接までの準備です。
- 自分の好きなこと・やりたいことを知る
- 自分自身について知る
- 自分で目標を決めて頑張ったり、辛いことを乗り越えるために頑張ったりする
- どのような業界があり、なぜ興味があるのかを考える
- 会社について調べ、行きたい会社を見つけ、行きたい理由を言葉にする
これさえできていれば、
準備期間で気づいた自分という人間、会社に行きたい理由というのを伝える。
これが面接なのです。
お辞儀の角度やノックの回数などそのような細かい情報に惑わされないでください。惑わされているということは、まだ「就活の本質」を理解できていない証拠でもあります。
そのような本質とかけ離れた情報に惑わされず、「就活の本質」を理解し、就職活動に励んでいただきたいと思います。
就活生に知ってほしい《僕が小さなベンチャー企業で学んだ9個のこと》
以前自分のご紹介をさせていただきました際に少し書かせていただきましたが(コチラ)、私は以前、小さなベンチャー企業で仕事をしていたことがあります。
仕事は忙しく大変だった思い出ですが、今回はそこで学んだことの中から、
就活生にもぜひ知っておいてほしい9個のことを書こうと思います。
就職活動は「自身のキャリア」を描く上での第一歩です。
これらのことは、皆さんが社会でより良く生きていくために役に立つと思いますので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しく思います。
- 自分を変えられるのは自分しかいない
- 本気でやりきったら壁を越えることができる
- 自分がやりたいことをちゃんと考える大切さ
- 一回の「やれた」が次の「やれる」を生み出す
- 素人でも全力でやればその業界で生きていけるようになる
- 自分の決断に責任を持てるのは自分だけ
- 「進路を変えること」は悪いことではない
- 好きだから頑張れるじゃなく頑張れば好きになる
- 自分の人生という当事者意識が大事
自分を変えられるのは自分しかいない
私の留学経験でもそうだったのですが、日本であろうが外国であろうが、大企業であろうがベンチャー企業であろうが、「自分をどういう人間に変えていくか」というのはその人次第だということです。
環境は自分を変えてくれません。
自分を変えられるのは自分だけなのです。
本気でやりきったら壁を越えることができる
「ブレイクスルー」という言葉をご存知でしょうか。
それまでの壁を一気に越える、大体そんな意味です。
以前先輩に誘われた「自己啓発セミナー」で大変な思いをした際に、よく使われてい言葉が「ブレイクスルー」だったので好きな言葉ではないのですが…笑
確かにブレイクスルー、壁を越える瞬間はあります。
それは「自分なりに頑張った」ではなく「100%頑張ったと言える状態まで頑張った」時に実現できます。
自分がやりたいことをちゃんと考える大切さ
ベンチャー企業に入った理由は、誘っていただいた知り合いの方が「何となく格好良かった」という曖昧な理由でした。
今思い返すと、新卒で働いていた会社の条件は非常に良かったので、ベンチャー企業に行くことありきで転職を考えないほうがよかったと反省しています。
仕事で忙しくなると、目の前のことに精一杯になります。
改めて自分がやりたいことは、時間が取れる際に考えておくべきだと思いました。
一回の「やれた」が次の「やれる」を生み出す
ベンチャー企業ではビジネスのスピードが段違いです。
最初は結果を出すまで苦労しましたが、一度「やれた」という自信がつくと、そのまま突っ走っていくことができます。
素人でも全力でやればその業界で生きていけるようになる
前回お届けした「やれた」が重なっていき自信が増えてきた際に、コンサルティングの仕事をいただきました。
業界に入ってたった半年でしたが、全力でやり続けたら、評価してくれる人が出てくるのだと嬉しく思った記憶があります。
自分の決断に責任を持てるのは自分だけ
こちらの記事でも書きましたように、自分の決断に責任を持てるのは自分だけです。
ベンチャーに入ると決めたのは自分、それを様々なものに文句を言ってても仕方ない。だから決めた選択に責任を持ち、全力でやるということを決断しました。
「進路を変えること」は悪いことではない
ただ、ある程度やり切ったところで、プツッとやる気の糸が切れてしまいました。
そこで続けるのではなく、そこで学んだことを活かしながら、もっとゆとりのある生活をしようと。
進路を変えることも自分の責任です。変えた先で更にプラスを積み重ねられるようにやるだけだと思います。
好きだから頑張れるじゃなく頑張れば好きになる
これまでの就活でアドバイスしていたことと矛盾するように聞こえますが、「好きじゃないことも、頑張れば好きになる」ということもあり得ます。
就活生になって「興味のある業界が変わった」が悪くないように、
「好きじゃなかったことが好きになる」のは悪いことではありません。
自分で「頑張る期間」を決めるなどでして全力で頑張ることが大切です。
一番は良くないのは「自分が選択したのに、頑張ることを放棄している」ことです。
自分の人生という当事者意識が大事
自分の人生は、自分だけのものです。
なぜ就活で色々悩まないといけないのか、それはあなた自身の人生だからなのです。
誰もあなたが就活に成功しようが失敗しようが責任は取ってくれないことに早く気付き、自分の人生を生きるという当事者意識が大事になります。